日本に於けるソシオエステティック養成機関は、2004年、日本エステティック協会とフランスの国家認定機関「CODES(コデス)」との間で提携契約が結ばれ、『CODES JAPON』として誕生しました。
フランスCODESの協力の下、日本に於けるソシオエステティックの普及を目的に、2007年9月~2008年5月にかけて、日本で初の「ソシオエステティシャン養成講座」がスタートする運びとなりました。
同協会の米谷専務理事は、
「日本エステティック協会では常々、社会的に弱い立場に置かれた方々に対し、エステティシャンはどのようなサポートができるかを考えておりました。そんな折、ソシオエステティシャンの存在を知り、フランスのノウハウを活かして日本でも活動が始まりました」
とおっしゃっています。
養成講座1期生となる受講資格基準は高く、全国の応募者の中から、熟練の経験及び知識を持ち、且つ、ボランティア経験のあるエステティシャン15名が選出されました。
講座の授業は、現役の大学教授、准教授クラスを中心とした講師陣により行なわれています。
内容は、医学、癌腫瘍学、精神医学、心理学、緩和ケア学、老人病学、麻薬中毒・薬物依存症、社会福祉学、介護概論など領域の幅広い理論を学ぶ講義と、現場対応型のソシオエステティック技術実習、及び、現場実習を経る、合計で33日間、198時間です。
これに、20日間、60症例のインターン実習が加わるという厳しい講座が、卒業まで1年4ヶ月に渡り行なわれました。
ソシオエステティックは、医療や福祉現場で行なわれる活動でもある為、ソシオエステティシャンには、チームの一人として、高度かつ専門的な医学関連教育が不可欠なのです。
1期生15名は最終試験に合格し、現在、各地でソシオエステティックの普及活動を行なったり、2期生(2009年2月~2010年6月)の養成講座の講師としても活躍しています。
2期生12名も、2010年6月に終了式を終え、日本でのソシオエステティシャンは、27名(2010年6月現在)となっています。
