病院や施設でトリートメントを行うという点で、ソシオエステティシャンは、臨床アロマセラピスト等の活動と重なる部分があります。
しかし、臨床アロマセラピストとの違いは、マッサージ等のトリートメントだけではなく、メイクアップやネイルも行ったり、加えて、相手の状態に合わせ、傾聴するだけだったり、また、化粧品を使わず、痛いところを着衣の上から、ただ、撫でる行為のみだったりするケースが含まれる点です。
ソシオエステティックは、美容技術や接遇、応対技術、話法などを用いて、その人のQOLの向上を援助する事が大きな目的です。
「触れる」事を通して、美しくなり、希望や生き甲斐を見出すお手伝いをする……つまりQOLの向上を目指すところが、ソシオエステティックならではの特質と言えます。
日本でのソシオエステティックの活動の場は、病院、ホスピス(緩和ケア病棟)、精神科病院、リハビリ施設、老人福祉施設等です。
ソシオエステティシャンは、現在、ソシオエステティックの活動に賛同して頂いた病院の自由診療部門や福祉施設で活動しています。
このような場では化粧ひとつとっても、ソシオエステティシャンが手を加えることで、自分に対する認識、価値が変化して行きます。
「そのような変化を通して、その人が社会復帰を果たし、元の健康な姿に戻るお手伝いをすること」 これが、ソシオエステティシャンならではの働きです。
『CODES JAPON』では、多くの悩み病める人々の為に、もっと多くのソシオエステティシャンを誕生させ、フランスのように国家が認める一つの職業として成り立たせたいという考えの下、ソシオエステティックの普及活動に努めています。