ソシオエステティックは、フランスで生まれました。
フランス、トゥール市には、国内で唯一、国家認定のソシオエステティシャン養成講座を開講している機関、「Cours’d esthetique’ prive’ a’ option humanitaire et sociale」があります。
通称、CODES(コデス)と呼ばれています。
コデスは、1975年、前校長の「Madame Rene’e ROUSIERE(ルネ・ルジエール)によって、創立されました。
創立の目的は、社会的に困難を抱えている人に対して、QOL(クオリティーオブライフ)を向上させることです。
創立の背景には、フランスの五大病院の一つである「トゥール医科大学病院」の協力があります。
トゥール医科大のグレコ教授が、ルジエールの活動に賛同してくれたのです。
最初、ルジエール女史は、ボランティアという形で始めました。
次第に、職業として成立させようという活動が始まり、その10年後に、フランス政府認定のソシオエステティシャン養成機関、CODES(コデス)が誕生しました。
既に、ソシオエステティシャンを輩出するようになって30年以上になります。
ルジエール女史は、長年の美容活動から、自分のエステサロンの顧客の殆どが、日常生活の中で受けた大きなストレスの緩和も求めてサロンを訪れる事に気づいていました。
そこで、エステティックの精神的癒しの効果に着目し、より一層、癒しを必要としている入院中の患者や、社会的に辛い立場に置かれている女性に、エステティックのケアをする事を提案したのです。
先ず、1967年に、トゥール医科大病院の精神科で、ボランティアを始めました。
次に、寝たきりの老人や痴呆老人の病棟へと、徐々に手を広げて行き、1972年には精神科病棟の主任医師との共同研究をパリのアカデミーで発表しました。
それが契機となり、トゥール医科大のグレコ教授が、ルジエール女史の活動に賛同し、共同研究を行う為、トゥール医科大に招いたのです。
それ以後3年間、多くの先生方の協力を得ながら、トゥール医科大学の精神科でボランティアとして活動しました。