ソシオエステティックの手法と効用 第4回

我国に於いてもフランスのように、ソシオエステティックは、チーム医療の一員として「医療分野への活用」が期待されています。
癌科、整形外科、皮膚科、老人科、産科、婦人科、精神科、機能回復訓練センター、中毒治療センター、婦人相談所、青少年健康センター、刑務所といった社会福祉施設などで活用することができます。
このような様々なケースにおいて、施術を通し、一時的に社会的立場を失った状態にある患者に、その状況を忘れさせ、一個人として「認められたい」という人間本来の欲求を満たしてあげる事ができます。
ソシオエステティシャンが行なう施術(顔・手・足のマッサージ、マニキュア、メイク、傾聴など)を通して、苦痛が和らぎ、精神的な安らぎを得ることで、患者は、看護師を必要とする機会を減らす事ができます。
嘔吐の回数が減った癌患者や頭痛が緩和した精神病患者の事例も確認されています。
患者は、施術を受ける事で、快活になり不安感を和らげることができます。
また、見舞いや迎えに来る家族も、嬉しい驚きを感じる事ができるのです。