ソシオエステティックの目的、
「エステの施術によって人を癒し、励まし、その人が本来の自分を取り戻す為の支援をする」
を達成する上で重要な事は、医療、介護チームの一員としてソシオエステティックを提供する事です。
ソシオエステティックに於いて、何を施術するかは、その状況によって左右されます。
施術場所、時間、化粧品使用による影響、対象者の希望、ソシオエステティックにより期待される効果等を考慮して、何を施術するか判断します。
フェイシャルケア、ハンド、フットケア、ネイルケア、メイクアップ、その他の広範囲のエステティックの中から、その対象者に合った施術を選択します。
時には、施術自体よりも、そこに至るまでのプロセスがより重要である事もあります。
例えば、人あるいは社会との関わりに対して困難を持つ方に、エステティックを経験する事に同意を頂くまでのプロセスは大変重要であり、ソシオエステティックの目的の大部分は、このプロセスの中で達成されている場合もあります。
対象となる方が、何らかの理由で、その日の施術を拒否される場合は、ただお話をお聞きする事の方がソシオエステティックの目的を達成する場合もあり得ます。
また、施術を行なうのではなくて、お肌のお手入れの仕方や眉の書き方を紹介し、それを自分で実践してもらう事が重要な場合もあります。
「精神的・肉体的・社会的な困難を抱えている方々」に対して「QOLの向上」を目的として、エステティックの知識、技術は勿論の事、福祉、医療、介護、心理学などの様々な知識が必要とされます。
そのような知識を習得し、職業としてソシオエステティックを行なうのがソシオエステティシャンです。
日本エステティック協会の「ソシオエステティック養成講座」では、このような知識と実習経験を提供しています。