昨年、3年程前より、ソシオエステティックの活動させて貰っている東京の児童養護施設に行ってきました。
今回から、ママのケアだけでなく、親子触れ合いワークを3ケ月連続で行ないました。
目的としては、親子間で楽しく遊んだり、体操したり、スキンシップを取ることで、コミュニケーションを図り、安定した、安心できる愛着(アタッチメント)の形成を促し、親との基本的信頼感の獲得を図ります。
母親を心理的活力を補給する『安全基地(セキュアベース)』として活用する事で、子どもの不安な気持ちを和らげる効用が期待できます。
母(父)親が、安全基地として機能すれば、『愛着』の対象は自然に増大し、子供は『愛着行動(安心・依存)』と、外部世界に対して、より積極的にチャレンジして学習行動を積み重ねていく『探索行動(自立・学習)』とのバランスを取ることが可能です。
それが課題です。
第1回目は、スキンシップに慣れさせ、親子のコミュニケーションを図る為に、親子遊び体操を行ないました。
2回目は、親子の密着度の高い安眠体操の後、アロマセラピーでハンドマッサージを行ないました。
3回目は、ストレスマネジメントワークとして、呼吸法を取り入れた体操やヨガ を行ないました。
最初は、親子で触れ合う事に、照れや恥ずかしさや複雑な感情を表す子、また、全くママに近付かず、周りで遊ぶ子や私達から離れない子供もいました。
しかし、2回目になると、慣れてきたのか、ママと一緒に体操したり、アロマオイルを使用しての親子間のハンドマッサージをしたり、親子共々、笑顔が溢れ、とても楽しそうでした。
3回目になると、今まで全くママに近付かなかった子供が、徐々に近付き、最後には、ママにマッサージを行っていました。
中には、他のママにまで上手にマッサージしてくれている子供達もいました。
親子ワークの後は、毎回、ママ達にソシオエステティックの施術を行ない、リラックスした時間を過ごして貰いました。
親も子も、それぞれに複雑な問題を抱え、バラバラの生活を余儀なくされているのですが、こういうワークをきっかけに、親子の面会や触れ合いがなされ、わだかまりや寂しさなどが、少しでも消えて、幼い子供達の心やママ達の心を少しでも癒す事ができれば幸いです。
そして、早く親子一緒の生活ができるように……と願うばかりです。
そのお手伝いが、ソシオエステティックを通じてできる事に感謝しています。
また、毎回、繊細な子供達から学ぶ事が多く、新たなる課題も見え、とても勉強になります。
終了後、施設の担当の方が、ママ達に感想を聞いた所、他の親御さんや子供達と触れ合えた事が、とても楽しかったので、また行って欲しいとの事でした。
来期も、今年の課題を活かし、継続して行なっていきたいと思っています。